わたしが住んでいる町には、人気のうなぎ屋さんがある。
カウンターだけで15席。
うなぎ屋さんなので、うな重とかもあるのだけれど、
むしろうなぎの部位を串で注文できるし、
居酒屋さんみたいにお刺身やつまみもある。
ちゃんと美味しい。
しかも値段が素敵。
うなぎ1串300円
ぶりのお刺身300円
お酒(グラス)300円
四時から空いてて、すぐに満席になって、
八時には閉店してしまう。
最近の日本ではめずらしく、
まだ下町の雰囲気が残っていて、
気さくな常連さんたちが飛び入りを歓迎する。
うちの夫は人気ものだ。
みんな日本語で英語で話しかけてくれる。
昨晩は今年初めて顔を出した。
やっぱり話かけてもらって、
夫も勇気を出して、日本語で「ひれ1つ、きも1つ」と
注文することができた。
しかも昨晩は、うなぎやさんで知り合ったお客さんたちに誘われて、近くの中華屋さんで紹興酒。
そこにうなぎやさんのご主人や働いている人たちがやってきて、しばらく飲んでいたけれど、「次に行こう!」というノリになり、タクシーで小さなステージのあるお店に。
なんと、うなぎやさんのご主人の趣味はギター。
彼が弾くギターとうなぎやさんで知り合ったお客さんがたたくドラムをバックにみんなで生カラオケ。
うなぎやさんで知り合った名前も知らない人たちと
「時代」とか歌ってる。
人気のうなぎやさんおそるべし。
お酒が強い夫も、帰りの足取りはフラフラだった。