Day2:大人っぽいアメリカ人/子供っぽい日本人?

海外のインプロを見て、日本のそれを比較しようと試みる。稚拙な考えかもしれないけれど、ここに書き留めて、いろいろ考えたい。グリーンタートル(ホステルの名前)の薄いコーヒーを飲みながら。

 

稚拙な言葉で表現すると
海外のインプロは「大人っぽく」見える。
日本のインプロは「子供っぽく」見える。

 

なぜだろう。


日本人はカラダがちっちゃいから?
アメリカ人は大きい人が多いから?
(そんなわけないだろう〜という心の声)

 

たぶん単純に「やっている人たちの平均年齢が高い(精神的?)」のがある。

ここではそれなりの年齢の人たちが、俳優のトレーニングを受けていなくても、それなりに舞台上で表現できている。家族があって、仕事もしてという、いわゆる一般的な生活を体験している30代、40代のパフォーマーたちである。彼らは一般常識を知っている。一般の人と同じ「家族のこと、生活のこと」を体験している。だから、表現が具体的だし、人に対して共感的である(自分も体験しているから)。

 

日本の一般の大人が舞台にたって表現する姿をみることはなかなかないな。

いなくはないけど多くはないように思う。

 

自己肯定感や自信といったものも影響しているような気がする。

「恥ずかし」という気持ち「他者に何か言われるのではないか」という恐れ、があるようにも感じる。単にわたしの主観的な感覚だけど。

 

日本の大人(若者も)が自信を持って「わたしはこう思う」と宣言する姿を見ることは少ない。日常の会話でも、葛藤がないように、嫌われないようにと、婉曲的な表現でさしさわりのない表現が多い。かな。実人生でも少ないのだから、舞台で見ることも少ないだろう。

 

そう考えると、もしかしたら日本人の会話のほうが多層性があり、表現としては逆に面白いのかもしれない。日本でも「バージニアウルフなんか怖くない」状態があるかもしれないが、それは表面的なものではなく、会話の背後に存在しているものかもしれないから。

 

(日本に帰ったら試してみよう)