インプロだとどうしても「会話」がメインになりがち。というのが西洋のインプロバイザーの問題点の一つなんです。もともとコメディアデラルテの頃は、即興演劇もフィジカルだったはず。でもなぜか今では、例えばアメリカ/カナダでは、スタンダップコメディに近い「話術」を重視するものになっています。インプロは参加する敷居が低いために、身体性を意識しなくても、口先だけでなんとなくできてしまうことも原因としてあるかもしれません。
ただ日本のインプロやっている人たちは、わりかし身体を意識しているし、手前味噌だけど、私は即興演劇にコンタクトインプロの人たちとの共演などで、身体的な即興表現をいろいろと紹介してきたと自負しています。インプロだって演劇なんですから、フィジカルな表現はとても大事だと思います。
さてロンドン・ナショナルシアター・ライブで、大好きな作品「真夜中に起こった〜The Curious Incident of the Dog in the Night-Time」が日本で上映されるようです。それに絡めて、彼らのフィジカルシーンの練習風景の映像が公開されているので紹介します。
どっかのインプロチームが練習して、即興でこれができるようになったらいいなぁ〜と思ってます。