演劇系の大学において、どのように学生を指導していくべきか。いろいろ考える。ニュージーランド国立演劇学校のプログラムを伺って、いろいろ考える。プロフェッショナルになれるのはごくわずか。それでも演劇を学んだことが、彼らの人生の羅針盤になるといいなと思う。そしてプロフェッショナルになっていく学生がいるのも確か。レベルの高い演劇人を輩出したい。それらのバランスを踏まえた指導が、大学という場では必要だろう。いずれにしても学生には、今は価値が分からなくても、ある程度こちらから一方的に、「これが大事なんじゃ〜!」と、レベルの高い芸術や芸術家に触れてもらって、美と知識と知恵のシャワーを浴びてもらうことが大事だろうなとは思う。残念ながら、それを避ける学生もいるんだけれども。
Toi Wharkaari(トイ・ファカーリ)は、ニュージーランドの首都ウェリントンの小高い丘の上にあります。清潔でファッショナブルな建物で、国立ダンススクールと同居しています。大きな劇場が一つ、スタジオサイズの劇場が2つ、稽古場が数個、芸術関係のライブラリーもあり、演劇漬けになるにはうってつけの環境。写真の男性は、シニアチューターのアロン。フランスのフィリップ・ゴーリエで学んできた俳優でもあります。